2.からだは治りたがっている

 人間のからだには、病気や故障から回復するための力が備わっています。
どなたにも経験があると思いますが、ちょっとした擦り傷や切り傷などが、特に何もしなくても治っていくのは分かりやすい例です。
この力が「自然治癒力」です。
切り傷に限らず、ぶつけてコブができた、お腹の調子が悪い、などという時にも、からだはこの自然治癒力で治ろうとします。

 本来からだは、治りたがっているのです。
しかし、この自然治癒力が何らかの原因で十分に働かない時「何となく調子が良くない」という状態から、「肩(首)が凝りやすい」「すぐ腰を痛める」など、さまざまな症状となって現れ、病気や怪我が起こりやすい状態へと発展していきます。

「マニュアル・メディスン(=オステオパシー、カイロプラクティックを総称してこう呼びます)」は、筋骨格系においてその「原因」になっている部分を探し出して調整し、自然治癒力を最大限に発揮させようとする治療体系です。

3.対症療法ではなくその原因から

「腰を痛めた」「寝違えた」「肩が凝る」…こうした症状が出ると、その部位に対する治療が従来の方法です。
痛み止めを飲む、マッサージをする、電気をかける…等々。
それはそれで間違いではありませんが、そうなる原因がそこに無い場合はどうでしょう。

 からだは頭のてっぺんからつま先まで、つながっています。
そして、それぞれは互いに連動し、影響しあっています。腰が痛い原因が、腰そのものにない場合も多いものです(内臓に腫瘍などの問題がある場合はまた別の手立てが必要になります)
症状として感じる箇所ばかりを治療しても、原因が違うところにあれば、また同じ症状を引き起こしやすくなります。

 症状そのものではなく、そうさせている原因を探し出して治療することにより、再発の防止にもつながります。
また、それが原因で別な症状が起こっていれば、そちらの症状も同時に治療することにもなるわけです。

 よくある例で「腰の痛みを訴えているのになぜ頚椎を調整(=アジャスト)するのか」と、疑問を訴える方もおられます。仮にその腰痛の原因が頚にある場合は、たとえそこに痛みがなくてもアジャストします。
それはその場所も調整しなくては本当の回復が望めないからです。

 一見関係なく思うようなところに、本当の原因があることも多いものです。