この治療の原則は「筋骨格系における機能、バランスの調整」です。
この考え方自体は通常のオステオパシーやカイロプラクティックと同じですが、治療の方法はこれまで踏襲されて来た多くのそれらと異なる点があります。 特徴として 1)ボキボキ鳴らさない、きわめて軽い刺激なので痛くない 2)悪い箇所だけ治療する 3)短時間で終了する ということが挙げられます。 その理由としては以下の通りです。 1)関節を取り巻く筋肉やじん帯は、大きな力を入力しようとすると、逆に刺激を受け入れまいとして固くなって抵抗することが分かっています。 小さく軽い刺激ほど、からだからの抵抗が少なく、治療効果も高まります。
2)また、1度の治療でからだが受け入れることのできる刺激の量には、限りがあります。 アジャストする場所は概して中枢に近いところ(背骨=脊髄)が多いので、からだはその刺激を一時的な疲労として感知します。 関係のない余計な刺激を与える(アジャストを増やす)ことは、その箇所の筋肉やじん帯を含め、中枢、ひいてはからだ全体への負担を増大させ、回復を遅らせることになります。
3)つまり、1回の治療の量は少ない方が良いということです。 必要最小限の手当てをしたら、あとはからだが回復することにエネルギーを回す方が得策です。 必要以上に揉んだり叩いたり、数多くのアジャストを行なうことは、かえって回復への足かせを増やすこととなります。 主に以上の理由から、とても軽い刺激での治療となります。 瞬間的に捻りや力を加える、いわゆる「スラスト・テクニック」は用いません(※)。 ※スラスト:衝撃力を利用したアジャスト、いわゆる「ポキッ」と鳴らすやり方です。 スラストを使用したテクニックにはそれなりの理由がありますが、当治療室では採用していません。 また、スラストを否定しているわけではありません。